自動車の免許と同様、船を操縦するにも免許が必要です。
特に仕事に生かしたいという場合は、条件に見合った資格・免許が必要となります。
船の仕事というと船長さんや漁師、といった職業が浮かび、主に男性の職業というイメージがありますが、女性だってできないことはないもの。
海という職場で自由に船を操縦することができたら、仕事の幅も広がります。
そのためのボートライセンスにはどのような資格があり、どのように取得すればよいのでしょうか?
ボートライセンスの資格とは?
ボートライセンスは小型船舶操縦免許のことで、国土交通大臣が発行する国家資格です。
この資格を取得すると、エンジンの付いたボート、ヨット、水上オートバイなどに乗ることができます。
ボートライセンスには種類があります。
2級湖川小出力は湖、川、湾内のほか一部の湾のみ、船の大きさは5トン未満のもの。
特殊小型船舶操縦士免許は、湖川および海岸から2海里以内の水域で、水上オートバイのみ。
2級小型船舶操縦士免許は海岸から5海里以内の水域および平水区域で、総トン数20トン未満。
1級小型船舶操縦士免許は全ての水域で、総トン数20トン未満まで操縦可能、という免許です。
1級を取得することで、無制限に沖に出ることが可能になります。
ボートライセンスの資格の取り方
ボートライセンスの資格は、車の免許と同じようにスクールに通って取得します。
車の免許よりも短期間で取得できます。
学科が1日、実技が1日、試験が1日で、最短で3日で取得できるようです。
そうはいっても3日で取得する人が少ないようで、それでも1週間~10日あれば取得できます。
受講料はスクールの規模などによって違いがあり、5万円前後から10万円前後が相場です。
受験料は学科試験、実技試験、身体検査の費用を併せて2級で24,800円、1級は27,700円となっています。
さらに免許を取得した後、登録費用として2級は1,800円、1級が2,000円かかります。
ボートライセンスを生かせる仕事とは?
船を使った仕事というと観光船や遊覧船の操舵などがあります。
観光船や遊覧船の仕事は、船舶免許の他に小型旅客安全講習や遊漁船業務主任者講習などを受けることで就業できます。
漁師になるには、漁業組合に加盟する必要があります。
ボートライセンスの資格を取得することで、マリーナなどで仕事をすることができます。
ダイビングスポットまで送迎をしたり、マリーナスタッフとして働いたりすることが可能になります。
船舶免許を取得したからといって、船の仕事がすぐにできるとは限りませんが、海における仕事の幅が広がることは確かです。
もちろん、自分でマリンスポーツを楽しむことができるのは、大きなメリットになるでしょう。